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みどりの言の葉

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心霊画家

「心霊画家」の上映会へ行ってきた。この上映会が決まったときからもう絶対観たくてうずうずしてた。先入観を入れたくないからあらすじは読まないのに人には話していて、「どんな内容?」「・・・知らないんだよね」という自分勝手な時間を過ごしていました。(いつか観てもらいたいのであえて内容も書かず)
上映会の途中、「きたっ!きてしまった!」って。絵を描いている様がきらきらしてた。上映後に監督がおっしゃってましたが、「描くことに迷いがない。」と。下書きがあるかのように描かれていく輪郭。始まりと終わりは寸分の違いもなく交わり、寄り添うような陰影ははみ出すこともなくきれいに収まっていく。「こんな風にすっきりと人生設計を描けたらいいのにな」と思う。しかし次の絵は、手で色を混ぜ合わせてキャンバスの上で濃淡が決まっていく。無造作に偶然に決まってしまったかのような色の配置だったり厚みだったり。こういう描き方もあるんだろうと思う。次の絵は、最初に土をもるかのようにキャンバスの上に広げられた手が実はもうその形を作っている。その上にもっと濃い色で本線が描かれたとき、それは人生の青写真と実際に生きていく様を描いているように見えた。上に塗られた色の下から透けて見える下絵の色が重なったときにまったく違う色になる。それが自由意志を歩んだ作品となるのかもしれない。20年前の映像だけれどいまだ解けない謎があって、その謎が解けるのは今日かもしれない、次回かもしれないというところが、肉体が亡くなった後も続くという時間軸の説明になっている。純粋なる美に触れて涙が出そうになるとき、それはその人の真実になるのだと思う。今まで拝見させていただいた作品とはかなり毛色が違うので、なぜこの作品を選んだのか知りたくなった。でもきっと、今日は愛の日なんだろうなって。それに「あんたのためだよっ!」って言ってる声も聴こえるくらい、タイミングよくばしばしと響く作品でした。

そして誕プレ頂きました。ひとつは「旅のお供に」って手ぬぐいを。ひとつはキャンドル。これを使えるのは来年かなぁ。そしてもうひとつは明日のお楽しみ♪
by midoleeloo | 2008-12-19 02:19 | 徒然なる日々