みどりの言の葉

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出世人

6,7年前に改名をしました。名前が平仮名だったのを漢字にしたのです。もちろん戸籍からです。
私の名前の由来はーーーー、父の仕事に関係しています。父が大学生の頃、ある物を見て心を打たれその道に進んだのですが、その一番惹かれたところから名づけられたそうです。でもこれは母からの話で、父からは一言も聞いたことないので嘘かもねー。
両親が名前を決めてルンルン気分(ここは想像)で役所に行くと、当用漢字として認められていないとのこと。一旦帰っては来たものの、「すでにその名前で呼んでいるし面倒くさい、平仮名でいいんじゃ?」って、私の人生は安易に決められたのです。「全てを漢字で書いてみたい」、「なんて読むのって聞かれたい」、改名したい気分は高まっていきました。
それが爆発したのはある日の銀行でのこと。新しく口座を作ろうと申し込み用紙を書いていました。名前の上に振り仮名を振らなくてはなりません。これは以前から疑問を感じていました。下の名前にフリガナはいるのかな、と。大きく書いた平仮名の上に小さくフリガナのある用紙はちょっとおまぬけなものです。もしかしたら「読めないかも。だから書いてやるよ」と相手に失礼な態度ととられてしまうかもしれません。私だったらそう思う、読めるよ!って。その申し込み用紙には「ふりがな」と書かれていました・・・ということは「ひらがな」で振り仮名をふるのです。選挙で名前を連呼するような押し付けがましさです。だから苗字だけかいて渡しました。すると案の定、「こちらもご記入下さい」と・・・。その頃「ナイフみたいにとがってた」私は、「読めるじゃないですか。」、困る銀行員に「これは読み間違い防止でしょう?これを読めない人がいるんですか?ならカナをふっても読めないでしょうが。」と畳み掛けましたが、最終的には「規則ですから」で一刀両断。うぎゃーー!絶えられない!
数日後、本屋で姓名判断の本を読むと、今の名前は「4大凶数」と呼ばれるよくない画数が3個も入っていました。漢字にした場合、反対に「4大吉数」が2,3個入るのです。よし!改名するぞ!!
ここでちょっとマジメな話。改名、をするためには一定の基準があります。まずは改名する明確な理由が必要です。例えば「うんこ」と名づけられてしまい(実例あるみたいです、運子さん)からかわれる、とか。私の場合は画数が・・・ではなく、「当用漢字として認められていなかった、親の夢を添えて小悪魔風」です。そして、改名後の名前をどれくらい使っているかを証明するものが必要。例えば何年間か新しい名前でハガキを送ってもらう・・・通常5,6年らしいです。私の場合、郵便局の通帳が漢字でした(今って作れるのかなぁ)。そして、母子手帳も漢字だったのです。公的であり5,6年なんてなんなくクリアできるキャリア。
そして、裁判所へと向かいました。細かい手続きは忘れてしまったけど、裁判官との個別の面談があります。過去の悪行がバレはしないかと個室でどきどきしていると、隣から裁判官らしき人の激高した声が!!「姓名判断とかで安易に改名したいとか困るんですよ!!」・・・・ああ、逃げ帰りたい。ついに裁判官が入ってきました。やたらと「すいません、すいません」言う私。裁判官は落ち着いた顔で、「あなたは理由がしっかりしていますね。証明できるものも文句ないですし。多いんですよ、占いで改名したいと言う人が。」、「へぇ。そうなんですか。」・・・偽証罪です。
そんなわけで新たな人生が始まったわけですが、今度は会う人全てが「なんて読むんですか?」ときいてくるし、「漢字でどう書きますか?」と聞かれ説明しても書けない人も多く、手間取ってしまう毎日です。そしてこの漢字はもうひとつの読み方で呼ばれることが多く、その読み方は甥っ子の名前なのです(苗字一緒だし)。なので甥っ子のフルネームで呼び出されることがたびたびあり、そのたびに「おお!甥っ子と同じ名前の人がいるんだ。どの人だ?」ときょろきょろして「わしのことか!?」と気づきがっくりと肩を落とすのです。あと誰かが名前を呼んだときは、「今、漢字っぽい」って判断できるようになりました。昔から知ってる人は「平仮名読み」してます。発音一緒なんだけど、なんか違うんです。
ちなみに運勢は、変わりました。すぐにってワケではなく、きっと名前が自身に定着するのに時間がかかるのだと思います。
今度は苗字を平仮名にしようかなと思っている私。戸籍ではなく、通称名ですが。出世魚のようにどんどん名前を変えるのも面白いかな。
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by midoleeloo | 2006-09-06 02:57 | 徒然なる日々